現代社会はストレス社会とも言われるように、多くの人がストレスにさらされながら生活を送っています。ストレスが一定の限界を超えたとき、うつ病の発症など問題とされています。
近年、多様な働き方があり、その一つに派遣社員があります。派遣社員は多くの場合、実際に仕事をする派遣先ではなく、派遣会社と契約を結んでから仕事を始めることになります。雇用主である派遣会社は、常時使用する労働者が50人以上いる場合、個人に対してストレスチェックを実施する義務があります。ストレスチェックは、基本的にパソコンで簡単な質問に対して答えることで診断することが可能です。この結果は、本人に通知し高ストレス者には面接指導を行い、担当医師の意見を聞いて、必要な場合には就業場所の変更や作業の転換、労働時間の短縮などの就業上の措置を講じなければなりません。また、面接指導は事業者に義務付けられているので、その費用は事業者が全額負担することになっています。もちろん、ストレスチェックの結果が本人の同意なしで派遣会社に知られることはなく、労働者の不利益になる取扱いをすることも禁止されています。
派遣社員として働くメリットに、自分がやりたい仕事を選ぶことができ、自分のライフスタイルに合わせやすいなどがあります。派遣先で面接を行う際にはできる限り不安なことは取り除き、自分の希望に合った職場を見つけることが大切になってきます。そのため、もしも過度なストレスを派遣先で感じた場合は、別の仕事を探すことも大事です。